福岡県宗像市の鐘崎漁港は魚介の宝庫 「誰か、海女さん、やってみんかね?」
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その昔宗像には「宗像海人族」と呼ばれる海の民が暮らしていたんです。
古くから国際交流の拠点として栄え、世界遺産登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を有し、海と共に歴史を刻んできました。
宗像市は海女さん発祥の地
古く『魏志倭人伝』にも弥生時代の素潜り漁の様子が記載されている宗像市は、日本海沿岸での海女発祥の地として知られています。
そんな鐘崎漁港では、現在、海女さんは1人となってしまいました。
玄界灘は日本、いや世界でも有数の好漁場
日本海西の玄関口に位置する玄界灘は、世界有数の好漁場として知られています。
暖流と寒流が交わる荒海が、身の引き締まった、多くの魚介を与えてくれます。
中でも、宗像市鐘崎漁港は、全国有数の水揚げを誇る天然トラフグをはじめ、アマダイ、アワビ、アラ、ヤリイカなど高級食材の宝庫なんです。
海女さんの火を消してはならない!宗像市が立ち上がりました
今回、宗像市は、鐘崎に住んで伝統の漁を体験し、海女文化を学び伝える“地域おこし協力隊”を募集しました。
“あわび”“さざえ”“わかめ”などが獲れる2月~8月の漁期以外は、宗像の水産物と鐘崎暮らしの魅力を全国に発信して頂く宣伝隊長も兼任して頂くとのことです。
宗像市“地域おこし協力隊”の募集要項
募集人数/2名(女性)
業務内容/海女漁補助
- 現役海女、海士さんと共に行動し、実践を通して海女漁を学んでもらいます。
- 宗像漁協が取り組む藻場の再生事業への参加。
- 宗像漁協女性部の活動支援及び行事への参加。
- 宗像漁協の取組・魅力発信
- 若い視点、女性の視点、移住者の視点で、水揚げされる水産物の魅力の掘り起し。
- 活動中の協力隊「おさかな大使」と連携した、水産物のブランド化。
- 『Facebook』『Instagram』等のSNSを活用した海女さん文化、漁村暮らしのPR。
応募条件
- 平成29年4月1日現在で20歳以上35歳未満の方
- ダイビング・競泳等の経験がある方(優先項目)
- 三大都市圏や都市地域等に居住されている方で、採用後に宗像市に生活拠点を移し、宗像市鐘崎地区に住民票の異動が出来る方
- 地域活性化に意欲があり、地域住民とともに積極的に活動ができる方
- 心身ともに健康で、地域住民と協力しながら、協力隊員の活動に意欲と情熱をもって活動できる方
- 普通自動車運転免許を有し、日常的に運転に支障のない方
- パソコンの操作(ワード、エクセル、パワーポイント、メール等)及びインターネット、SNS等の活用ができる方
- 活動終了後、宗像市への定住を目指し、継続的な地域貢献に意欲がある方
- 地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方
- 漁業等の経験は問いません。体力・気力のある海が好きな方、お待ちしています!
活動条件
活動場所/宗像漁業協同組合
雇用形態/非常勤(嘱託職員)
雇用期間/平成30年1月上旬から平成30年3月31日(毎年度更新とし最長3年)。
ただし、隊員としてふさわしくないと判断した場合は更新しない。
平成30年1月からの就任が困難な場合は、別途ご相談に応じます。
勤務時間等/原則午前8時30分から午後5時まで、月16日程度の勤務です。
勤務が時間外、休日のときは振替にて調整。
休暇日に支障がなければ、兼業可(要届出)
報酬/月額180,000円・賞与なし
保険/厚生年金保険、健康保険及び雇用保険に加入
活動にかかる経費/予算の範囲内で支給。
住居は原則として市で用意し、市が家賃を負担します。
今回、宗像市は都市圏の若者を地方に就労してもらう地域活性化を目的とした国の補助事業を活用して企画を立てました。
現在までに数名の応募が来ているそうです。
ちなみに、募集時期はこの記事が上がる頃には終了しているでしょう。
街興しと伝統継承を混在させるいかにも行政らしい企画に疑問
実はこの記事、募集が終了する頃にみなさんに読んで頂きたいと考えていました。
それはなぜか?
私的にオススメ出来ないと思ったからです。
福岡県市町村の取り組みや、その情報をお伝えするコーナーですので、宗像市の取り組み自体はそのままお伝えさせて頂きましたが、みなさんはどのように感じましたか?
伝統は継承して行きたい、しかしながら伝統習得には時間がかかるとしながら最長3年の雇用期間です。
その後は自ら稼げるようになって定住して下さいと言わんばかり・・。
3年で海女さんとして自立した生活が送れるものですかね。
しかも期間中は自らを晒して全国にPRすることが条件とは、えらく無茶な要望ばかりです。
それでいて募集エリア助成金の関係で都心部から限定ときたもんだ。
やるなら本気でやりなさいよ
行政案件は私自身も何度も仕事をして来ています。
予算が無いのも分かります。
国からの交付金だから使わないと損!だと考える事も頷けます。
でもね、やるなら本気でやりなさいよ、と思ってしまいます。
次年度更なる募集が行われるか、それとも今回応募された方が定着して地域街興しのキーマンとなるか・・・・。
もしこれで色々と上手く行ったら、それはもうその方の才能が素晴らしかったという他ありません。
それくらい先の見えない企画だと思っています。
文句ばかりになりましたが、なにか応援できることがありましたらこの「とくなび福岡」でしっかりとお手伝いさせて頂きます。
宗像市役所の方、何かあればなんでも相談して下さい。
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