承天寺
承天寺は、福岡市博多区に位置する歴史ある寺院で、その創建は1242年に遡ります。聖一国師(円爾弁円)によって建てられ、当時の大宰少弐・武藤資頼や宋の商人・謝国明の支援を受けて創建されました。室町時代には天下十刹の一つとして栄え、官寺として重要な役割を果たしていました。
博多文化の発祥地としての承天寺
承天寺は、博多の文化と深い関わりを持つ場所として知られています。特に以下の点が注目されます:
- うどん・そばの発祥地:聖一国師が宋から製粉技術を持ち帰り、日本でのうどん・そば文化の始まりをもたらしました。
- 饅頭の発祥地:同じく聖一国師が饅頭の製法を日本に広めたと言われています。
- 博多祇園山笠の発祥地:疫病退散を祈るために行われた聖一国師の祈祷が、博多祇園山笠の起源とされています。
- 博多織の発祥:宋で学んだ織物技術を持ち帰った満田弥三右衛門が、博多織を広めました。
見どころ
承天寺の見どころは多岐にわたります。
- 洗濤庭:方丈前に広がる美しい石庭で、玄界灘と中国大陸を象徴的に表現しています。
- 重要文化財:鎌倉時代の釈迦三尊像や禅家六祖像、さらには高麗時代の銅鐘が国の重要文化財に指定されています。
- 博多千年門:2014年に完成したこの門は、博多の未来千年の繁栄を象徴しています。
- 記念碑:饂飩蕎麦や饅頭の発祥を記念した碑、博多祇園山笠の碑など、博多の文化を感じさせる記念碑が点在しています。
- 川上音二郎の墓:新派俳優として「オッペケペー節」で知られる川上音二郎の墓もあり、歴史的な人物とのつながりも見どころです。
アクセス
承天寺は、福岡市地下鉄「祇園駅」から徒歩約5分、または博多駅から徒歩10分と、非常にアクセスが良好です。歴史的な寺院を訪れながら博多の文化を感じ取れる絶好の場所です。
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