福岡小説記事一覧
どこまでも惹き込まれるその青色
年上の“その綺麗な人”は年下の僕をどう見ているのだろう? 子供では無いが大人では無い、そんな蒼い季節が二人を惹かせ合う。 今までの自分では届かないと知った二人は・・・・・。 甘酸っぱい恋より大人で、将来を誓えるには幼すぎ […]
第十話 あなたの為なら(小説:モテすぎた男)
セミナー2日目は講師である藤原明日香を中心に、『女心』をテーマとした全員参加型のトークセッションからスタートした。 予定時間は9:30~12:00。 ランチ休憩までの2時間以上を割いていた。 朝の挨拶を簡単に済ませ、参加 […]
第九話 迷い(小説:モテすぎた男)
クラブ「アマルフィ」を出て、馴染みのスナックに一人顔を出した後、ホテルの部屋に戻った三上は、以前より少し寂しくなった中洲のネオンを眺めながらあの日、高宮に言われた言葉を想い起していた。
第八話 深夜の多忙(小説:モテすぎた男)
その後は特に騒動もなく其々にクラブ「アマルフィ」を後にした。 特別に何も無いことが当たり前なのだが、今回のセミナーはトラブルが多すぎる。 「アマルフィ」を出た後、参加者たちがどのように別れて、はたまた連れだって飲み直しに […]
第六話 小さなミス(小説:モテすぎた男)
「憶えていてくれたの?嬉しいよ。」 「憶えていますよ。ワールドバンクにお勤めの瀬尾さんでしょう?」 「そう。いやぁまさか俺のこと憶えていてくれていたなんて。」 一度出会った人間の顔と名前を記憶することは彼女の仕事柄当然の […]
第五話 再会(小説:モテすぎた男)
博多駅から中洲まではタクシーで10分程度だ。 外は土砂降りの雨が路面を打ち付けていた。 其々お酒の入った参加者達をスマートに誘導出来そうもないことを感じた田村は、自身の周りにいるものからタクシーに押し込んでいった。
第二話 工作(小説:モテすぎた男)
木曜日の19:00だというのに、毛利則之の経営する炉端焼きのお店は、既に満員御礼の繁盛ぶりだ。彼は炉端焼きのお店を3店舗と和食の定食屋とイタリアンのお店を経営している。 どの店も皆が知っている程の繁盛店で、同級生の中でも […]
第一話 好きです。(小説:モテすぎた男)
女性を落とす為にお金は必要ありません。 しかし、外見は良いに超したことはありません。 人は勘違いの生き物です。 勘違いさせましょう。 勘違いさせることが出来たなら、あなたの勝ちです。
第9章:純二の視点(小説「悔恨」)
今日の事。 「そろそろ、丁度いいころか。」 もう終わりにしたい。どこで人生の歯車はおかしくなったんだ。 株式会社ニュートンスクエア設立の頃は本当に幸せだった。 あの頃に戻りたいなんて、思わない。
第8章:父の想い(小説「悔恨」)
緩やかに靡くカーテンが、夕日に照らされ幻想的な影を映し出していた。 重苦しい沈黙の後、二人の男は共におじぎをして別れた。 一人は立ち上がり深々と、もう一人は背もたれにもたれ掛かり、辛うじて首を屈めた。