九州電力でスマートファミリープランを契約している人は従量電灯Bに契約変更するべき?
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九州電力の電気代のプランには一般家庭向けに「従量電灯B」というプランと「スマートファミリープラン」というものがあります。この二つの電力プランはほぼ同じような設計になっていますが、スマートファミリープランは2年契約で年間777円の割引が付くのでそちらに変更している方が少なくないかと思います。
普通の状況なら標準のプランである従量電灯Bよりもお安くなります。
ところが、従量電灯Bプランは「規制料金」といって燃料費調整に上限があります。一方のスマートファミリープランにはこれがありません。
結果として、燃料費調整が一定以上にになると割引があったとしても従量電灯Bよりもスマートファミリープランの方が電気代が高くなってしまいます。
スマートファミリープランは2年契約ですが、あくまでも九州電力との契約に対するものなので、同じ九州電力内における料金プラン変更は可能です。
従量電灯Bとスマートファミリープランの料金の違い
まずは料金体系を見ていきましょう。
従量電灯B
スマートファミリープラン
300kWhまでの料金は同じですが、301kWh以上の利用を下場合、従量電灯よりも1.1円/kWhだけ安くなっています。
一般家庭(1世帯)における電力消費量は年4322kWh(環境省)ということなので月間にすると361kWhです。仮にこの程度だとするとスマートファミリープランの方が1.1×361=397円/月ほど節約できるということになります。また、2年契約割引として年間777円の割引が受けられますので月あたり65円の割引があります。合計すると397+65=462円ほど安いということになりますね。
2023年2月の燃料費調整額
しかしながら、前述のように従量電灯Bは規制料金といって燃料費調整額に上限があります。現状だと1kWhあたり1.86円が上限です。一方で、その上限がない場合はいくらかというと8.43円/kWhとなっています。
つまり、1kWhあたり6.57円もの差が生じることになります。仮に先ほどのモデル世帯として361kWhの消費がある場合、規制料金(重量電灯B)よりもスマートファミリープランは2,372円分の電気代を多く支払う必要があります。
元々スマートファミリープランのプラス分は462円ですから現状の燃料費水準だとスマートファミリープランの方が1,909円/月だけ高い電気代を支払う必要があるということになります。
ちなみに、スマートファミリープランから従量電灯Bへの変更は可能です。今後、この状況がどれだけ継続するかはわかりませんが、スマートファミリープランを利用しているのであれば規制料金である従量電灯Bを利用する方が良いでしょう。
他の大手電力ではこの規制料金部分についての値上げを申請している電力会社もありますが、九州電力については2023年1月24日時点では申請をしていません。
九州電力以外の新電力を使っている人も同様
ちなみに、九州電力以外の新電力を使っている人もスマートファミリープランを使っている人と同様です。新電力のプランは非規制料金ですし、新電力の中には燃料費調整額どころか、電力価格(卸売市場)の料金に応じて小売り料金に反映させるという電力会社もあります。
この場合、電気代単価が上がると青天井で電気代も上がっていくという恐ろしいことになります……。
節電チャレンジも活用しよう
ちなみに九州電力では2023年1月末まで節電チャレンジも募集しています。こちらも国の支援もあり、応募するだけで2000円分の割引かPayPayポイントの還元を受けられます。こちらもお忘れなく!!
参考記事:節電ポイント 九州電力は参加だけで電気料金2000円OFFか2000円分のPayPayポイントがもれなくもらえる
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